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総社市立昭和中学校は、英語特区に指定されています。

TEL: 0866-99-1020

〒719-1311 岡山県総社市美袋1636

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校長室からFROM PRINCIPAL

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2023年3月31日(金)
卒業式

やわらかな春の訪れを感じるこのごろ、校庭の桜も見頃を迎えようとしています。あの感動の卒業式から早くも半月が経ちました。時の流れが倍速モードのように過ぎていくようです。式辞の中で卒業生に、あいだみつおさんの言葉を贈りました。
「 人生において最も大切な時  それはいつも今です 」
 人生において最初といってもよい、大きな「受験」というハードルを乗り越えた顔は凛々しく、そしてさわやかでもありました。教師も保護者も、助けたい気持ちになることも多かったことでしょうが、こうして一つずつ大きく、たくましくなっていくことを感じるとともに、改めて大規模校にはない、一人一人の成長を感じることもできました。受験というハードルを乗り越えた今、これからの人生を決めるのは、やはり今を生きる自分であることを忘れずに、充実した人生を歩んでほしいと思います。
 今回巣立った21名が残してくれたことは数多くありますが、自分たちがやりたいことを実践してみようとする姿が、特に印象に残っています。大國屋マルシェで野菜や苗を売り、募金を呼びかけたのはその一例ですが、こうした考え方や態度は後輩へと受け継がれていくことでしょう。校則の見直しなど生徒が主体となって活躍できることはまだまだあるはずです。残された後輩たちが、さらに新鮮な風を呼び起こしてくれることを期待しつつ、昭和五つ星学園義務教育学校の開校を目指したいと思います。
 本校の教育推進のために、一年間ご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。令和5年度も引き続きよろしくお願いいたします。

2023年2月28日(火)
一月は行く 二月は逃げる 三月は去る

あっという間に2月が終わりました。県立入試まであと一週間、卒業式まであと二週間。3年生にとって大切な最終コーナーのときを迎えました。私にとっても赴任しての一年が、本当にあっという間に終わろうとしています。
小学校と中学校の違いに驚きながら義務教育学校の開校準備に多忙を極めた4月。5月は新型コロナウイルス感染症により学年閉鎖がありましたが、6月には何とか南九州に修学旅行に行くことができました。球磨川の豊かさとラフティングの楽しさ、熊本城のたくましさと阿蘇の雄大な自然は、コロナ禍で閉塞した私たちの気持ちに風穴を開けてくれたようでした。
夏休みは、五つ星学園の職員全員で宮崎先生(京都大原学院初代校長)のお話を聞き、初めて開校準備小委員会を開きました。この日をきっかけに数多くの小委員会や開校準備委員会、校園長市教委会議が開かれ、開校に向け着々と準備が進められてきました。2学期も可能な限り学びを止めないことを心がけ、体育祭、ヒロシマ研修、音楽集会などをとおして生徒がもっている力を精一杯発揮してくれたと感じています。
この他にも部活動の地域移行問題(総社中学校との合同部活動)や校則見直し問題など変化の多かった一年間でしたが、これからもさまざまな変化に対応していく必要があります。今後も昭和中(五つ星学園)のよさを発揮するために変化しなければならないことを探しながら進んでいきたいと思っています。

2023年1月31日(火)
自分のことを自分で考えて決める

大人にとっては、当たり前のように聞こえる言葉ですが、子どもにとっては、できそうでなかなかできないものです。特に学校では、チャイムに宿題、髪型に校則など守るべきことがたくさんあります。集団生活を送るうえで必要なことが多いのも事実です。しかし、どんな理不尽な約束・ルールであっても、何も気付かない、気付いても「変えられないから」とあきらめるのは、これからの人生において損することにつながるのではないでしょうか。
この度、来年度から制服が大幅に変更されることを機会に、校則等についても生徒が主体となって考え直す機会をもつことにしました。まず、在校生、保護者からアンケートを取り、疑問に感じているものを整理しました。そして、生徒会と実行委員のメンバーで協議を重ね、保護者の方ともオンラインを使って直接話し合いました。生徒だけで考えたときよりも、思考の幅が広がり、靴下の色などもう一度考える機会となりました。今後、教員や各クラスの声を聞き取りながら、臨時生徒総会を開いて決定する予定です。
「主体的に生きる子どもの育成」が言われるようになって久しいですが、そんなに簡単に育つものではありません。こうした自分たちで考えて決定するプロセスを繰り返しながら、少しずつ伸びていくのではないかと思います。それは、自分の人生を決めていくことにつながっていくのではないでしょうか。少し大げさですが、昭和の地で、自分を切り拓いていく子どもを育てることができたらと思っています。

2022年12月26日(月)
寒いけれどあたたかい

この冬も美袋駅前に、すてきなイルミネーションがともりました。昭和地区内の6か所で同様のイルミネーションがともり、復興の象徴として、地域を明るく元気にしてくれています。特に「愛・絆」の文字には、とても寒い毎日ですが、ほっこりとあたたかい気持ちにしてもらえます。
さて、先日こんなエピソードに出会いました。この冬一番の寒さを記録した朝、校門で挨拶運動をしていたときのことです。5人の生徒会執行部も一緒にしていたのですが、そのうちの一人がウィンドブレーカーを着ておらず寒そうです。それに気付いた先輩メンバーが、自転車で登校してきた友達に声をかけると、声をかけられた友達は数メートル先で自転車を止め、着ていたウィンドブレーカーを脱ぎ、快く貸してあげたのです。借りた生徒はもちろん、それを見ていた私(みんな)の心もぽかぽかにあたたかくなった何気ない朝の一コマ。

こうして昭和の子どもの優しい心は伝わり、広がっていくのですね。そして、それは昭和地区に、あたたかい心がたくさんあるからなのでしょうね。


今年一年お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは、よい年をお過ごしください。

2022年11月30日(水)
音楽集会

11月19日(土)オープンスクール(参観日)と音楽集会がありました。各学年の実行委員会がクラスを鼓舞して練習を重ねたのですが、今年から歌いながら簡単な動き(パフォーマンス)も採り入れることになり、いっそう練習が必要になりました。私は正直、あの大きな体育館でどれくらい声が響くのか不安でもありました。なんと言っても本校の生徒数は全員で66名なのです。
そして迎えた当日。私の不安が消えるほど美しいハーモニーが響き渡り、子どもたちが声を合わせて一つになろうとする姿が伝わってきて、胸が熱くなりました。人数が少ない分、個々の生徒のがんばりが直接伝わってくるのです。昨年度あまり声が出せなかった学年も、今年は見違えるような声で歌い切ることができたようです。「歌が苦手な人も多い中、これほど頑張れたことで絆が深まりました」と感想を書いた生徒がいました。大きな学校にはかなわないボリュームですが、一人一人の力を合わせ、美しく歌おうとする気持ちは決して負けていないな、と自慢したくなる気持ちになりました。
★保護者の方からの感想を紹介します。
コロナ禍の中、音楽集会を開いていただき、先生方に感謝です。ありがとうございます。初めての音楽集会で、緊張しながら一生懸命歌い切った1年生。元気いっぱい個性的な2年生。3年生は貫禄があり、素晴らしいハーモニーでした。それぞれのクラスの振り(パフォーマンス)も、見ていたこちらも楽しい気持ちになることができました。また、先生方の歌もとてもステキでした。昭和中学校らしい、温かくほっこりした音楽集会だったと思います。ありがとうございました。

2022年10月31日(月)
あたたかいつながりの中で

10月29日(土)30日(日)に公民館で昭和地区ふれあい文化祭が行われました。オカリナや大正琴、子供民謡などの演芸発表と絵画、書道、陶芸などの作品展示があり、多種多彩で文化の薫り高い昭和地区のみなさんの様子が垣間見られる文化祭となっていました。本校の吹奏楽部の演奏や五つ星学園の子どもたちの作品も展示され普段の学習や活動の様子を見ていただきました。会場で熱心に見入っている方から「よう描いとるなあ、上手に作っとるなあ」という声が聞かれ、以前大国屋のマルシェで生徒会執行部方が野菜売りや募金活動をしたとき「中学生がやりょんじゃけえ、こうちゃらにゃあ、おえまあ(中学生がやっているのだから、買ってあげないとだめでしょう)。」と言ってもらったことを思い出しました。
 赴任してから半年が経ちましたが、「この地区のみなさんは、本当に子どもたちのことを大切に思ってくださっているんだなあ」と感じることが多くありました。古くから伝わってきた地元のお祭りはもちろん、五つ星学園こどもまつりやスポーツ祭りなど地域との関わりがもてるようなつながりがこの地区にはいくつもあり、そこで注がれるまなざしがとても温かいのです。親と子でも教師と子どもの関係でもない関わりの中で、子どもたちに声をかけ見守ってくれるつながりです。本校の生徒のうち「地域や社会をよくするために何をするべきか考えることがある」と肯定的に回答した生徒は96.2%で、岡山県や全国の数値に比べてとても高いのは、こうした温かいつながりの中でしっかりと育ててもらっていることと無関係ではないと思います。コロナ禍でも失われないこうした温かで豊かな関係をこれからも大切にして、特色ある教育を推進したいと思っています。

2022年9月30日(金)
二つの交流

今月は外国の方との交流が2回ありましたが、どちらも心に残るものでした。
1回目はネパールの学校とのオンライン交流。昨年、登山家の野口健さんが来校された縁で交流したのですが、外国語科(英語)の先生から是非今年もやりたいとの声で実現しました。本校の2年生が日本の学校生活の様子を紹介したところ、民族衣装に扮した相手校の子どもたちもネパールの様子を伝えてくれました。画面越しですが、素直でまっすぐな目をした子どもたちを見ていると心が洗われるようでした。
交流の仲を取りもってくださったウパカルさんによると、相手の学校はヒマラヤに近い山深い場所にあり、決して豊かな村とはいえないようです。子どもたちには「希望」という言葉がなく意味も分からないそうです。岡山で働くウパカルさんは夢や希望をもってたくましく生きてほしいと願い、学校再建に尽力されるなど、いろいろな活動に取り組まれています。その熱い思いと本校との交流を心から喜んでくださっている姿に触れ、我々もしっかりとエネルギーをもらうことができました。
2回目は、ウクライナから復興住宅に避難されてきたチジェンコ・アロナさんとの歓迎交流会です。英語特区らしく、司会は生徒によるALL ENGLISH。アロナさんのお話に真剣に耳を傾け、質問する子どもたち。何かを感じ取ろうとする気持ちが伝わってきます。ダンスと校歌を披露しましたが、体育祭と同様に、全員が一生懸命踊る姿を見て、アロナさんも喜ばれていました。引き続き行われた一日美術館鑑賞会では、アロナさんが選んだ総社市所有の美術作品を鑑賞しました。まさに外国の方との交流をとおして、子どもたちの心が豊かになっていく時間となりました。ありがたいことです。
一番印象に残っているのは、休憩時間に、多くの生徒たちがアロナさんの座っている所に集まり、会話している姿です。もちろん日本語ではなく英語です。その場所はとても温かい雰囲気に包まれており、あまりの自然な姿に、これまで英語特区として培ってきた何かを感じる瞬間であり、昭和中のよさ・すごさを感じた3回目の瞬間でもありました。詳しい様子は特集コーナーで取り上げていますのでご覧ください。

2022年8月22日(月)
知恵を出し合ってよりよいものにする

先日、水内河原で打ち上げられた花火を見てきました。本来は屋台も出てもっとにぎやかなお祭りになるそうですが、花火を見ることができただけでも、晴れやかな気持ちになれました。また、こんなに花火と自分の距離が近いことは初めてだったので驚きました。まさに空から星となった花火が落ちてくるように感じる瞬間もあって、圧倒されながらよい時間を過ごすことができました。
さて、8月4日の午前中は義務教育学校研修会、午後からは家庭教育研修会と第2回五つ星学園職員会議が開かれました。特に午前中は、77名の参加を得て講演会と12グループに分かれての開校準備委員会(第1回小委員会)が一斉に開かれました。義務教育学校の開校に向けて、いよいよ準備が本格的に始まったという感じです。
講演会の講師は、京都大原学院初代校長の宮崎裕子先生で、「子どもたちが伸びる小中一貫教育」と題して約90分間、新しい学校づくりについて貴重なお話を聴かせていただきました。まだ日本に小中一貫校がなかった時代に、いろいろなご苦労をエネルギッシュに乗り越えられたエピソードを聞いているうちに、私自身、新鮮な気持ちになり勇気がわいてきました。小委員会でも先生の話を生かして協議するグループもあり、よいスタートが切れたのではないかと思っています。特に「小規模を武器にする!」「大人たちが頑張れば、子どもたちが答えを出してくれる」との言葉が心に残りました。新しい学校(に通う子どもたち)のために、みなさんで知恵を出し合ってよりよいものにしていきたいといっそう強く思った一日になりました。
なお、義務教育学校の開校準備に関する情報については、今後、五つ星学園のホームページの中で進捗状況をお伝えすることにしましたのでご覧ください。今後もできる限り、情報提供に努めてまいります。ご意見・ご質問等あれば遠慮なくお知らせください。

2022年7月1日(金)
昭和中のよさ・すごさ2

備南東地区中学校総合体育大会の予選が6月18日から行われました。その結果、ソフトテニス(女子個人)の一組が今月末に行われる県大会に出場することが決まりました。少ない人数で活動する中で、予選を勝ち上がり県大会に出場できるのは、日ごろの練習の成果の賜物(たまもの)以外の何物でもありません。また、3年生にとっては最後の試合でした。勝つことはできなかったけれど、全力を尽くした姿に拍手を送りたいと思います。3年生が見せたくやし涙に胸が熱くなると同時に、下級生が何かを感じ、今後の活動に生かしてほしいと願うばかりです。
さて、実は4月に、バスケットボールの試合を見に行く機会がありました。対戦相手のチームのベンチにはたくさんの控えの選手がいて、出場するメンバーの体つきも、本校の生徒より一回り大きく動きも機敏です。案の上、試合開始とともに、点差が開き、ダブルスコアになり、さらに…。この先いったいどうなるのだろう、と不安を感じていたのですが、選手たちは何度シュートを決められても、くじけることなく、思い切りダッシュし、何とか一点でも多くシュートを決めようと挑んでいくのです。ファールをしてもすぐに申告するなどフェアプレー精神も忘れません。最後の瞬間を迎えるまで、力を込めてプレーする姿に胸が熱くなりました。勝ち負けとか点数ではなく、与えられた場で精いっぱい最後まで力を出し切るというのは、こういうことなのだということを改めて教えてもらった気がしました。昭和中の生徒のよさ・すごさを感じた1回目の瞬間です。私は、こんな生徒たちを誇りに思っています。

2022年6月16日(木)
昭和中のよさ・すごさ

先日、1学期の大きな行事である1年宿泊研修、2年チャレンジワーク、3年修学旅行が無事終わりました。ここ2、3年間は新型コロナ感染症対策のため中止や延期となり十分に取り組むことができない状況が続きましたが、Withコロナの時代の到来です。今年はどの活動も可能な限り予定通り実施することにしました。(生徒の様子を「特集コーナー」で是非ご覧ください。)
そこで、たくさんの笑顔や緊張感のある顔に出会うことができました。新しい友達と相談し、協力して課題を乗り切った宿泊研修。「いらっしゃいませ」が引きつってうまく言えないけれどがんばった職場体験。激流に向かって声と力を合わせて乗り越えたラフティング(修学旅行)。学校では見られなかった生徒の動きや表情に、改めて「為すことによって学ぶ」大切さを感じました。
特にうれしかったのは、修学旅行でガイドさん(バスや現地ガイド)の話を生徒がよく聞くことです。知覧特攻平和会館では、語り部の方がお話の後に「高校生よりも聞く態度がすばらしかったです。」とほめてくださいました。相手の言うことをしっかり受け止め、真剣に学ぼうとする生徒たち。昭和中のよさ・すごさを感じたのは、これで2回目です。(1回目は次回お伝えします。)
そして、旅の終わり頃、男子生徒がそっと「校長先生、昭和中に来て最初のイベントが修学旅行でラッキーでしたね。」とつぶやきました。そのやさしい言い回しに、安心して温かい気持ちになりました。

2022年5月30日(月)
はじめまして

この度、玉野市立築港小学校から赴任してまいりました北川和美です。かつて昭和小学校に勤務したことや英語特区が始まったころの担当者として関わらせていただいたご縁があるので、子どもたちが素直でのびのびしていること、保護者や地域の方々が心温かくサポートしてくださることは十分理解しています。そして、子育てをするにはとてもよい環境の昭和中学校にお世話になることをとてもうれしく思っています。
さて、全国的な話題となっている少子化問題については、本校を含めた五つ星学園においても、喫緊の課題です。五つ星学園少子化問題対策員会が、昨年度末に市長に提出した提言書を受け、「幼稚園を併設した施設分離型の義務教育学校を設置する」という大きな流れが決まりました。しかし、義務教育学校を知るものは誰もおらず、近隣にも存在しない中、まさに手探りの状態でのスタートです。昭和地区にとって、どんな学校であることが一番よいのか、学校と保護者と地域が一つになって協議しながら、よりよい学校を作っていかなければならないと思っています。これからもご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
ところで、このホームページには、オーストラリアの姉妹校との交流の様子、生徒が英語を駆使して行う英語劇や学習場面の動画、英語で書かれた学校だよりなど、特色ある情報がたくさん掲載されています。今後も生徒たちが生き生きと活躍する姿などの情報を掲載していきたいと思っていますので、しっかりとご覧になり、感想等があれば遠慮なくお知らせいただければ幸いです。

2022年5月18日(水)

今までの校長室からのページは「最近の学校の様子」ページになりました。


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